はじめに
第1章 どうして薬剤経済?――薬剤経済、キソのキソ
1.0 はじめに
1.1 薬剤経済って、何だろう?
1.2 費用対効果を考えるって、どんなこと?
1.3 その効果、効果じゃありません!
1.4 おわりに
第2章 すべての基本はICER――増分費用効果比の考え方
2.0 はじめに
2.1 費用÷効果で、費用対効果?
2.2 CER とICER、グラフで見てみよう
2.3 CER とICER、どっちが日常? 非日常?
2.4 ICER、大きい方がいい? 小さい方がいい?
2.5 安くてよく効く? 高くて効かない?
2.6 おわりに
第3章 効き目のものさし、何をとる?――アウトカム指標の話
3.0 はじめに
3.1 効果のものさし、何をとる?
3.2 使いやすいものさし、何だろう?
3.3 理想はやっぱりピンピンコロリ?
3.4 QALY を使ったICER の計算法
3.5 QALY のメリットは?
3.6 費用効果分析? 費用効用分析?
3.7 おわりに
第4章 CMAとCBAと、よくある誤解――ちょっと変わった経済評価
4.0 はじめに
4.1 どうせ効果が同じなら…費用最小化分析
4.2 同じって、どういうこと?
4.3 費用最小化分析、いつ使う?
4.4 効き目もお金に換算しよう…費用便益分析
4.5 いつ使う? 費用便益分析
4.6 おわりに
第5章 やっぱり大事な、オカネの話――費用についての論点は?
5.0 はじめに
5.1 誰のサイフを考える? 分析の立場 ─患者・保険者・医療費支払者─
5.2 やっぱり全部、入れたくなる… 社会の立場
5.3 お金は動かない、だけど費用? ─生産性損失
5.4 おわりに
第6章 明日の百両?今日の五十両?――割引率の話
6.0 はじめに
6.1 もらうなら早く、払うなら遅く…時間選好
6.2 割引のやり方は?
6.3 割引率、金利と比べて大きすぎる?
6.4 割引するのは、コストだけ?
6.5 どう計算する? 「50 年生きる」
6.6 割引率、ちょっと変えた方がいい?
6.7 おわりに
第7章 比べる相手、一体だあれ?――比較対照のとり方
7.0 はじめに
7.1 経済評価と比較対照
7.2 比較対照、一つだけ?
7.3 どこまで許容? ICER の閾値とWTP
7.4 ICER が逆転したら? 拡張優位と拡張劣位
7.5 比較対照、理想と現実は?
7.6 「ずるい」比較対照の選び方とは?
7.7 おわりに
実際の事例1
第8章 理想はやっぱりピンピンコロリ!――QOL値の測り方
8.0 はじめに
8.1 QOL 値って何だっけ?
8.2 一番単純、だけど問題あり…Rating Scale
8.3 一か八か、ピンピンか死か…Standard Gamble
8.4 寝たきり10 年、ピンピン何年? Time Trade-Off
8.5 誰のQOL を測る?
8.6 SG とTTO、ちょっと難しい? ─間接法による測定
8.7 項目そのまま、もうちょっと細かく…EQ-5D-5L
8.8 「死んだ方がマシ」どうしよう? ─負のQOL 値とは?
8.9 おわりに
実際の事例2
第9章 風向き変わった、桶屋の売れ行きは?――感度分析その1
9.0 はじめに
9.1 切っても切れない、不確実性
9.2 まずは、一つの変数から…一次元感度分析
9.3 どの変数が主役? Tornade diagram
9.4 動かす範囲はどう決める?
9.5 ちょっと欲張り、二つ同時に …二次元感度分析
9.6 おわりに─多次元感度分析の限界
第10章 今日もくじ引き、明日もくじ引き…――感度分析その2
10.0 はじめに
10.1 頻度って、どういうこと?
10.2 くじ引き1回、ICER 1個? Scattered Plotを作る
10.3 合格ラインがゼロなら、どうなる? 確率論的感度分析と閾値
10.4 合格ラインを動かすと? Acceptability Curveの描き方
10.5 散布図と曲線の関係は? Scattered plotとAcceptability curve の図形的解釈
10.6 抽選箱の選び方 どんな分布を使うの?
10.7 おわりに
第11章 今あるデータで、何とかしたい…――モデルを使った経済評価
11.0 はじめに
11.1 どうして、モデル?
11.2 くじ引き、一発勝負! Decision tree(判断樹)分析
11.3 くじ引き、●本勝負? 〜マルコフモデル〜
11.4 もっと高度なモデル???
11.5 おわりに
実際の事例3
第12章 経済評価、どう使う?――経済評価の政策応用、昨日・今日・明日
12.0 はじめに
12.1 経済評価の結果、どこに使う?
12.2 アセスメント? アプレイザル? ディシジョン?
12.3 各国のHTA 機関の特色は?
12.4 効き目のものさし、何にする?
12.5 分析の立場は、どうしよう?
12.6 評価結果の使い方は?
12.7 費用対効果が悪い薬の、敗者復活戦 ─患者アクセススキーム─
12.8 費用対効果の悪い薬の、さらなる救済策…
12.9 さて、日本では?
12.10 おわりに
索引