新刊書

【2003年5月刊行】

研究する意味
小森陽一 監修
四六判 296頁 
ISBN978-4-489-00653-1 C1030


■監修者紹介:小森陽一(こもり・よういち)
1953年生まれ。 北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。 成城大学助教授、東京大学助教授を経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授。 専門は日本近代文学、近代日本の言語態分析、表現論。 おもな著書に『構造としての語り』(新曜社)、『日本語の近代』(岩波書店)、『ポストコロニアル』(岩波書店)、『歴史認識と小説──大江健三郎論』(講談社)などがある。
 

■内容紹介
◎時代の閉塞を打ち破る
ポスト冷戦後の、複雑化し閉塞する危機的な状況のなかで、人文社会科学の研究者が研究することの根源的な意味は何か。主流の学問が説得力を持ち得なくなったいま、現状を打ち破る新しい視点と構想力、想像力、研究力とは何か。世界の現実に批判的に介入し、知の最前線で闘う研究者たちが、いま、研究することの意味を問う。

■目次

はじめに 小森陽一

T[徹底討議]いま、なぜ研究するのか――現状況下で研究する意味を問う

時代の閉塞を突破するオルタナティブの研究とは何か
   ――新時代を創造する視点と研究力
 小森陽一●東京大学大学院総合文化研究科教授――司会
 金子 勝●慶應義塾大学経済学部教授
 高橋哲哉●東京大学大学院総合文化研究科教授

U 研究する意味と研究力
   ――いま、研究者に必要な視点・構想力と研究の技術 

「究極」の自由をいかに獲得するか、身体から考える
 大澤真幸●京都大学大学院人間・環境学研究科助教授

一〇年間がんばる根気があるか!
──問題設定の三条件と「研究力」をつける三つの方法
 藤原帰一●東京大学大学院法学政治学研究科教授

危機的状況のなかで文学とフェミニズムを研究する意味 
 竹村和子●お茶の水女子大学大学院人間文化研究科教授

私が徹底して実証研究にこだわる理由
 苅谷剛彦●東京大学大学院教育学研究科教授

世界の現実に批判的に介入する文学の〈不/可能性〉とは何か
 岡 真理●京都大学大学院人間・環境学研究科助教授

問題意識を〈学問〉にしていく本当の「研究力」とは何か
 吉見俊哉●東京大学社会情報研究所教授

グローバリゼーションのなかで「地域研究」はどうあるべきか
 臼杵 陽●国立民族学博物館・地域研究企画交流センター教授

大転換期=「危機の時代」に必要な問題意識と〈真実〉 
 神野直彦●東京大学大学院経済学研究科教授


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