第一章 話し手と聞き手のお作法論――「ほど良い」会話とは
第一節 ダウンロードvsパスワード――聞き手の作法
第二節 語るに足るものvs足らざるもの――話し手の作法
第三節 道理を語るvs常識を語る――基盤の置き方
第四節 リアルvsラフ――言葉の手渡し方
第二章 土瓶蒸しの食べ方作り方――文法書ナナメ読み
第一節 ベルの鳴らし方――動詞にこめられる情報
第二節 土瓶蒸しの料理法――名詞の場合
第三節 おいしい生活――形容詞・形容動詞の場合
第四節 ピッチャーとマウンドとピッチャーマウンド――語用と文用
第五節 大会議と小会議――語のトータルコーディネイト
第三章 見えない垣根がそこに!――暗黙のルール再考
第一節 ラストエンペラーではないけれど――品詞という名の垣根
第二節 売り場は売る場所か買う場所か――視点という名の垣根
第三節 リハウスしようか、リロケーションしようか――切り取りという名の垣根
第四節 ウサギとカメはどちらが先に?――情報順という名の垣根
第五節 「長持ち」の秘訣――文の区切りという名の垣根
第四章 省略されたり、圧縮されたり。――効果倍増の経済学
第一節 飲んだら飲むぞ――省略にまつわる四つのパターン
第二節 田中さんって誰?――特定効果
第三節 青信号を渡ろう――言葉ファイルの圧縮と解凍
第四節 事件は起きるのか?起こすのか?――濾し出された情報
第五節 チーズを取った人はどこへ消えた?――背景への絞り込み
第六節 さくら、サクラ……――表記のずらしのテクニック
第五章 日本語だっておしゃべりです――日本語のダイエット法
第一節 ぶっちゃけた話、どう訳す?――言い出し語の呪文考察
第二節 話は変わりますが……――文中の接続詞の処理法
第三節 無礼者にならないために――言葉の距離測定法
第四節 ちょっと一服、それとも一息?――ニュアンスへのこだわり
第五節 おあとがよろしいようで――終結に潜むテクニック