新刊書

【2005年12月刊行】

中国語翻訳作法
王 浩智 著
A5判 248頁
ISBN978-4-489-00720-0 C3087


■著者紹介:王 浩智(おう こうち)
1959年 中国・厦門生まれ。
厦門大学外国語学部卒業。
成城大学大学院博士後期課程修了。
現在、ISS通訳研修センター顧問・講師。
著書に『耳から入る中国語』(学習研究社)
『日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語』(東京図書)
『耳から入る中国語2』(学習研究社)がある。

■内容紹介
◎原文の理解の仕方から訳文完成までを丁寧に解説!
「〜ではありませんけれども」「自分で言うのもなんですが」を、あなたはどう訳しますか? 「自慢じゃないけど」で始まる自慢話はどんな中国語にしたらいい? 「ウサギとカメ」はどちらを先に書くべきか?…… 普段着の母国語と普段着の異言語の間を自由に行き来するために、原文の理解から訳出するまでのプロセスを丁寧にたどっていきます。

■目次

第一章 話し手と聞き手のお作法論――「ほど良い」会話とは
  第一節 ダウンロードvsパスワード――聞き手の作法
  第二節 語るに足るものvs足らざるもの――話し手の作法
  第三節 道理を語るvs常識を語る――基盤の置き方
  第四節 リアルvsラフ――言葉の手渡し方

第二章 土瓶蒸しの食べ方作り方――文法書ナナメ読み
  第一節 ベルの鳴らし方――動詞にこめられる情報
  第二節 土瓶蒸しの料理法――名詞の場合
  第三節 おいしい生活――形容詞・形容動詞の場合
  第四節 ピッチャーとマウンドとピッチャーマウンド――語用と文用
  第五節 大会議と小会議――語のトータルコーディネイト

第三章 見えない垣根がそこに!――暗黙のルール再考
  第一節 ラストエンペラーではないけれど――品詞という名の垣根
  第二節 売り場は売る場所か買う場所か――視点という名の垣根
  第三節 リハウスしようか、リロケーションしようか――切り取りという名の垣根
  第四節 ウサギとカメはどちらが先に?――情報順という名の垣根
  第五節 「長持ち」の秘訣――文の区切りという名の垣根

第四章 省略されたり、圧縮されたり。――効果倍増の経済学
  第一節 飲んだら飲むぞ――省略にまつわる四つのパターン
  第二節 田中さんって誰?――特定効果
  第三節 青信号を渡ろう――言葉ファイルの圧縮と解凍
  第四節 事件は起きるのか?起こすのか?――濾し出された情報
  第五節 チーズを取った人はどこへ消えた?――背景への絞り込み
  第六節 さくら、サクラ……――表記のずらしのテクニック

第五章 日本語だっておしゃべりです――日本語のダイエット法
  第一節 ぶっちゃけた話、どう訳す?――言い出し語の呪文考察
  第二節 話は変わりますが……――文中の接続詞の処理法
  第三節 無礼者にならないために――言葉の距離測定法
  第四節 ちょっと一服、それとも一息?――ニュアンスへのこだわり 
  第五節 おあとがよろしいようで――終結に潜むテクニック



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