心理学をまなぶ人のためのキャリアデザイン
宮城まり子 著
はじめに
第1部「キャリアデザイン」を描こう
1そもそも「キャリア」とは何なのか?
キャリアには「狭義のキャリア」と「広義のキャリア」がある
真の意味でのキャリアとは、単なる職業や仕事ではなく人の生き方そのものである
アメリカでは幼少時から「キャリア教育」が徹底している
キャリアは、生涯に渡って変化し発達していくものである
変更可能だからこそ「キャリアの連続性」に対する「実感」が重要
キャリアについて考えること、それは「自分の生きる意味・働く意味」の問いなおし
2「大学時代」をどう過ごすか
大学で「キャリア開発」講座を行なう意味
「身近な人」と仕事やキャリアの話をしてみよう
次に、「憧れの人」のキャリアを調べてみよう
3キャリアをデザインするとは
「キャリアデザイン」とは何か?
分からなければ“伝統的”なキャリアデザインを参考にしてみるのも方法
考えたら、とりあえず「行動」してみること
「行動」が「心」を動かす
「友人」と話すことの重要性〜キャリアはひとりではつくれない
自分を取り巻く「相関図」をつくる
同質ではない、多様な「人脈」をつくろう
学生時代に「対人関係」を充実させる理由
第2部「心理学」を活かした「キャリアデザイン」の考え方
1「心理学」を学ぶことの重要性・今日性
現代は「モノの豊かさ」ではなく、「心の豊かさ」を求める時代
一方で、「心」を病む人が増えてきた……
なぜ、「心理学」を学ぼうと思ったのか
心理学を活かせない「職業」はない
「社会」へ出て働く、そこは心理学を応用する場である
「グローバル化」に対応するためにも、心理学は不可欠
2「キャリアデザイン」のための「自己理解」
まず「自己理解」から始まる「キャリアデザイン」
「自己理解」を行うための四つのアプローチ
四つのアプローチから「自己理解」を深めよう
そのときどきに、自分が大事にしているものを知ることが大切
「生涯キャリア年表」を描いてみよう
3 大学生活の過ごし方を「キャリアデザイン」する
就職部から、「キャリアセンター」へと移行する大学も増えてきた
卒業後の職業やキャリアの方向性を考える
単線型のキャリアも複線型のキャリアもあってよい
判断に迷ったら、「価値観」に立ち戻ろう
「方向性」が定まったら、それに向けたキャリアデザインを考えていく
「大学時代のキャリア年表」の書き方
「大学時代のキャリア年表」は、後々の「履歴書」となる
学年が変わる「節目」に、キャリアデザインを見なおしていく
明確なキャリアデザインの大切さ
「キャリア目標」を同じくする友をもち、「外」での経験を積極的に積もう
社会人になっても、「キャリアデザイン」は必要、企業が「キャリア開発研修」を行なうわけ
第3部 「心理学」を活用した職業〜心理カウンセラーになる方法
1心理カウンセラーに「求められること」
人の“主体的”な変容を、内面から支援することの意義
心理カウンセラーになる人は、何を一番に考えなくてはならないか
「現場」を知ってこそ、初めて自分の向き・不向きが分かる
心理カウンセラーに向いている人、向いていない人
信頼され、安心感をもたれるカウンセラーになるために
「社会人経験」が活きる心理カウンセラー
心理学部イコール臨床心理士ではない
「最終的なゴール」は心理カウンセラーになるという「明確な目標」
目的意識をもっていると、「偶然」にチャンスが訪れる(プランド・ハプンスタンス理論)
2「採用される人」はどこが違うのか
「採用されるカウンセラー」の条件
採用されるための八つの方法
学生に見るアクションプラン例
3幅広い心理学・カウンセラーに対する「ニーズ」
心理カウンセラーが扱う「問題」は幅広くなってきている
潜在的に、心理学・カウンセリングを活かせる職場がとても多い
心理カウンセラーの六つの「職場」
心理カウンセラーの「キャリアパス」
最後に