『心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方』
浦上昌則・脇田貴文 著
まえがき
第0章● 「論文を読む」ということ
1. 論文を読みこなしたい,あなたへ
2. これからすべき,だいじなこと
第1章● 論文とは何なのか?
1. 論文と研究
2. 論文の構成
3. 論文の表現
4. 論文の読み方
第2章● 研究における測定
1. 研究における測定の役割
2. 心理測定とその方法
3. 心理測定で得られる数値データの種類
4. 適切な測定に向けて
第3章● 測定から統計へ
1. 論文と統計
2. 分布の「中心」を表す値
3. 分布の広がりを示す値
4. 統計的推測と統計的検定の基礎
第4章● 因子分析・t 検定
サンプル論文1 動物に対する共感性尺度の作成
1. 流れを把握する
2. 論文を読む際のポイント
(1) 各項目について検討する
(2) 因子分析で,研究者が狙っていること
(3) 因子分析の過程をたどる
(4) 因子分析後の処理 −尺度の確定−
(5) 2群の平均の差を検定する −t 検定−
3. トピックス
(1) 尺度作成と因子分析
(2) t 検定
第5章● 1要因分散分析・相関係数・偏相関係数
サンプル論文2 介護意識の形成 ― 高齢者との同居経験と高齢者観との関連から ―
1. 流れを把握する
2. 論文を読む際のポイント
(1) サンプルと尺度を確認する
(2) 3群の平均の差を検定する −1要因分散分析−
(3) 変数間の関連の強さを検討する −相関係数・偏相関係数−
3. トピックス
(1) 1要因分散分析
(2) 相関係数
第6章● 2要因分散分析・因子分析
サンプル論文3 交際経験が同性との関係観におよぼす影響 ― 大学生を対象として ―
1. 流れを把握する
2. 論文を読む際のポイント
(1) 研究計画とサンプリングを確認する
(2) 尺度の因子構造を確認する
(3) 2つの要因の影響を検討する −2要因分散分析−
3. トピックス
(1) 因子分析における回転
(2) 2要因分散分析
第7章● 重回帰分析
サンプル論文4 40 歳代男性の生活満足感に影響する要因の探索的研究
1. 流れを把握する
2. 論文を読む際のポイント
(1) サンプルの特徴を検討する
(2) 複数の変数で1つの変数を説明する
3. トピックス
(1) 重回帰分析の基礎
(2) 独立変数に関する留意点
(3) パス解析
第8章● 共分散構造分析
サンプル論文5 試験への動機づけとその結果の関連 ― 学びの個性に着目して ―
1. 流れを把握する
2. 論文を読む際のポイント
(1) 共分散構造分析の利用法を確認する
(2) モデルとデータ −研究者が考えること−
(3) 共分散構造分析の結果を読む
3. トピックス
(1) 共分散構造分析の特徴
(2) パス・ダイアグラム
(3) 共分散構造分析の代表的な指標
(4) 相関係数と偏相関係数,パス解析を用いた場合の結果
実際の論文例● 日常的コミュニケーションが恋愛関係に及ぼす影響
索引
あとがき+著者紹介
POINT一覧●
資料を知る
論文の最後
潜在変数をどのようにしてつかまえるか?
神様だけが知っている得点
ノンパラメトリックな手法
「有意ではない」という結果が意味すること
正規分布以外のいろいろな分布
「方法」の重要性
論文にミスはない……ことはない
数値や表の不思議な慣例
文章と図表
インターネットでの情報検索
被験者間計画と被験者内計画
有意差と有意味な差
統計的検定とデータ数の関係
研究の資料を見たい
引用されている文献を読む