『入門 確率解析とルベーグ積分』
森 真 著
第0章 よけいなおせっかい
0.1 数学の記号
0.2 集合と写像
0.3 イプシロン・デルタ法
0.4 上限,下限,上極限,下極限
0.5 コーシー列
第1章 ブラウン運動とは何だろうか,なぜルベーグ積分が必要か
1.1 ブラウン運動の歴史
1.2 ブラウン運動の数学表現とは
1.3 なぜ確率はわかりづらいのか
1.4 デジタル技術にも量子力学にも関係がある
第2章 確率空間のイメージをつかもう
2.1 母集団
2.2 最も簡単な確率変数,1 回硬貨投げ
2.2.1 さいころ投げの例
2.2.2 複数回の硬貨投げの場合
2.3 具体的な確率空間の構成
2.4 確率変数とσ(アルジェブラ)代数
第3章 平均とは積分である
3.1 平均とは
3.2 素朴なルベーグ積分による平均の計算
3.3 条件付き平均
3.4 独立性
第4章 ルベーグ積分超入門
4.1 確率空間
4.1.1 σ(アルジェブラ)代数
4.1.2 確率測度
4.1.3 確率変数
4.2 積分の定義
4.3 積分もう1つの定義
4.4 ボレル=カンテリの定理
4.5 関数解析超入門
4.5.1 完備性
4.5.2 連続関数の空間
4.5.3 可積分関数の空間
第5章 確率分布
5.1 離散型確率分布
5.2 連続型確率分布
5.3 確率分布と独立性
5.4 特性関数
5.4.1 特性関数の性質
5.4.2 特性関数と平均
5.4.3 独立性と特性関数
第6章 ランダムウォーク,マルコフ連鎖
6.1 ベルヌーイ列
6.2 マルコフ連鎖
6.3 ランダムウォーク
6.4 ランダムウォークの原点への復帰
6.5 道の作る確率空間
第7章 ルベーグ積分本格入門
7.1 単調族
7.2 外測度
7.3 σ(アルジェブラ)代数の作り方
7.3.1 何はともあれσ(アルジェブラ)代数を作ろう
7.3.2 可測集合の導入
7.4 拡張定理
7.5 積分の計算,エゴロフの定理
7.6 単調収束定理,ファトウの補題
7.7 直積空間,フビニの定理
7.8 ラドン=ニコディムの定理
7.9 関数解析入門
7.10 収束とは何か
7.10.1 収束の間の関係
7.10.2 L^p(Ω,B,P)の完備性
第8章 極限定理
8.1 反転公式
8.2 特性関数と収束
8.3 大数の法則
8.4 中心極限定理
第9章 確率過程
9.1 ランダムウォークからブラウン運動へ
9.2 ブラウン運動の直接的構成
9.3 熱方程式
9.4 ブラウン運動は変だ
9.5 マルチンゲール
第10章 確率積分
10.1 確率積分の定義
10.1.1 リーマン・スティルチェス積分の復習
10.1.2 確率積分をとりあえず定義してみよう
10.1.3 確率積分の厳密な定義
10.2 伊藤の公式
10.3 確率微分方程式
10.3.1 線形確率微分方程式の解の構成
10.3.2 ブラック=ショールズ方程式
索 引
定義,定理,公式集