【2007年7月刊行】
はじめての質的研究法 [生涯発達編]
秋田喜代美・能智正博 監修/遠藤利彦・坂上裕子 編
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B5判変形 352頁
ISBN978-4-489-02015-5 C3011
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■監修者紹介:
秋田 喜代美(あきた きよみ)
1980年 東京大学文学部社会学科卒業。1986年 教育学部教育心理学科卒業。1991年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了, 博士(教育学)。立教大学文学部助教授、東京大学大学院教育学研究科助教授を経て、2004年より東京大学大学院教育学研究科 教授
<主要著書>
『読書の発達心理学』(単著)(国土社,1998)/
『子どもをはぐくむ授業づくり』(単著)(岩波書店,2000)/
『読む心 書く心 文章の心理学入門』(単著)(北大路書房,2002)/
『教育研究のメソドロジー』(共編著)(東京大学出版会,2005)/
『授業研究と談話分析』(編著)(放送大学出版会,2006)/
『新しい時代の教職入門』(共編著)(有斐閣,2006)/
『教育心理学キーワード』(共編著)(有斐閣,2006)
能智 正博(のうち まさひろ)
1984年 東京大学文学部心理学科卒業。1997年 シラキュース大学大学院教育学研究科博士課程修了、Ph.D. 2006年より 東京大学大学院教育学研究科 准教授
<主要著書>
『動きながら識る、関わりながら考える―心理学における質的研究の実践』(共著)(ナカニシヤ出版,2005)/
『〈語り〉と出会う―質的研究の新たな展開に向けて』(編著)(ミネルヴァ書房,2006)
■編者紹介:
遠藤 利彦(えんどう としひこ)
1986年 東京大学教育学部卒業。1988年 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。1992年 東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教育学部助手、聖心女子大学文学部講師、九州大学大学院人間環境学研究院助教授を経て、2002年より京都大学大学院教育学研究科准教授。2007年より東京大学大学院教育学研究科併任准教授。
<主要著書>
『喜怒哀楽の起源:情動の進化論・文化論』(単著)(岩波書店, 1996)/
『アタッチメント:生涯にわたる絆』(共編著)(ミネルヴァ書房, 2005)/
『発達心理学の新しいかたち』(編著)(誠信書房, 2005)/
『読む目・読まれる目:視線理解の進化と発達の心理学』(編著)(東京大学出版会, 2005)/
『現代心理学総合事典』(共編著)(朝倉書店, 2006)/
『アタッチメントと臨床領域』(共編著)(ミネルヴァ書房, 2007)/
坂上裕子(さかがみ ひろこ)
1993年 京都大学教育学部卒業。1995年 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、修士(教育学)。2000年 東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。2003年 博士(教育学)。(財)小平記念日立教育振興財団日立家庭教育研究所研究員を経て、2005年より東京経済大学コミュニケーション学部 准教授。
<主要著書>
『子どもの反抗期における母親の発達−歩行開始期の母子の共変化過程−』(単著)(風間書房)
■執筆者紹介:
柴山 真琴(しばやま まこと)
鎌倉女子大学児童学部・同大学院児童学研究科 教授
野村 晴夫(のむら はるお)
北海道教育大学教育学部旭川校 准教授
伊藤 匡(いとう まさる)
東京大学大学院総合文化研究科 21世紀COE「心とことば−進化認知科学的展開」
研究拠点形成特任研究員
鈴木 亜由美(すずき あゆみ)
広島修道大学人文学部 准教授
石野 秀明(いしの ひであき)
兵庫教育大学大学院学校教育研究科 准教授
山口 勝也(やまぐち かつや)
株式会社ニホン・ミック 編集部
苅田 知則(かりた とものり)
愛媛大学教育学部障害児教育講座 講師
松本 学(まつもと まなぶ)
日本学術振興会 特別研究員PD
大倉 得史(おおくら とくし)
九州国際大学法学部 准教授
徳田 治子(とくだ はるこ)
川村学園女子大学大学院人文科学研究科 非常勤講師
杉村 和美(すぎむら かずみ)
名古屋大学学生相談総合センター・発達心理精神科学教育研究センター 准教授
清水 紀子(しみず のりこ)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 博士課程後期課程研究生
山口 智子(やまぐち さとこ)
日本福祉大学社会福祉学部心理臨床学科 准教授
川島 大輔(かわしま だいすけ)
国立精神・神経センター 精神保健研究所 リサーチ・レジデント
■内容紹介
◎事例から学ぶ質的研究法
質的研究をはじめて学ぶ人のために、第一線で活躍中の研究者たちがそれぞれの
貴重な研究事例を紹介。事例を通して質的研究の「初歩の初歩」から「方法の解説」
「手続きの紹介」そして「工夫のしかた」や「技法」、「注意点」といった
「実践法」までを丁寧に教示してくれる。質的研究の広がりに即応した分野別のシリーズ本全4巻。
「生涯発達編」では、質的な発達研究の大体を学ぶことができる「質的研究の方法論」と、ゆりかごから墓場までのさまざまな時期に
関わるトピックを取りあげた「質的研究の実際を知る」2部に分けて構成した。なお、量的研究でも著名な編者による第一章は、質的研究の思考法へのアプローチとして「目からうろこ」のアドバイスが満載である。
■本書の主な内容
はじめに
第1章 イントロダクション:「質的研究という思考法」に親しもう
第T部 生涯発達心理学における質的研究の方法を知る
第2章 発達研究におけるエスノグラフィ:社会的営みとしての発達を理解する方法
第3章 発達研究におけるインタビューと語り分析:語りの構造から探る老いの意味づけ
第4章 発達研究におけるケース・スタディ:歴史・理論・実践
第U部 生涯発達心理学における質的研究の実際を知る
第5章 乳幼児期と質的研究:母子の葛藤的やりとりの観察
第6章 幼児期と質的研究:自己主張行動の発達
第7章 保育と質的研究:参加観察に基づく事例研究の進め方
第8章 子どもの遊びと質的研究:子どもの遊びをみる「観察眼」を磨く
第9章 可視的変形と質的研究:希少な疾患の心理学的研究に向けて
第10章 青年期と質的研究:語り合い法で「らしさ」をとらえる
第11章 子育て期と質的研究:母親の経験をいかにとらえるか?
第12章 中年期と質的研究:転換期の意識に迫る
第13章 老年期と質的研究:高齢者は人生をどのように語るのか
第14章 死生の意味づけと質的研究
索 引
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