新刊書

【2009年11月刊行】

math stories 変化をとらえる
上野健爾・新井紀子監修/高橋陽一郎 著
A5判 272頁
ISBN978-4-489-02055-1 C0341


■著者紹介:
高橋陽一郎(たかはし よういちろう)
1946年埼玉県生まれ。 1969年東京大学理学部数学科卒業。
東京大学教養学部教授を経て,現在,京都大学数理解析研究所教授。
とくに統計力学に関連する諸問題に興味をもち,エントロピーや大偏差原理を 共通のキーワードとして、これまで確率過程やカオス力学系などを研究してきた。
また,高等学校の数学の検定教科書の編集にも関わっているが, こうした一般向けへの数学啓蒙書の執筆は今回がはじめて。
著書に 『微分と積分2』『力学と微分方程式』『実関数とFourier解析1,2』(岩波書店), 『漸近挙動入門』(日本評論社)など。

■内容紹介
◎グラフの描き方から微分方程式まで,数学の豊かな森への道案内
この本では,表題の「変化をとらえる」というキー・ワードを縦軸として,
小中学校で習うグラフの話から始めて,式で表すことの意味,関数の概念から
微分積分,さらに微分方程式の考え方に至るまでを紹介することを試みています。
横軸は例と論理と挿話です。「変化をとらえる」という,ひとつ方角を定めて
深い森を通り抜けたとき,登るのに苦労した坂道もあったが美しかった風景の心象を回想するとともに,
新たな地平が広がることを期待しています。
数学とは,美しく厳密であるとともに,豊かでパワフルな世界です。       (「はじめに」より)
■推薦の言葉

数学は面白いと良くわかるし,良くわかれば面白い。
そんな本が現れた。
本物の数学者が心を籠めた本は,やはり一味違う。
物事が発展していく様子を「変化」として捉え,
ここから数学を作る楽しい本である。

                      甘利俊一

■目次

CHAPTER 1  変化を表す
1.1 いろいろなグラフ
1.2 増大・減少を見る
1.3 近づく
CHAPTER 2  式で表す
2.1 数式で表す
2.2 式を見る
2.3 関数としてとらえる
CHAPTER 3  変化を読む
3.1 拡大して見る
3.2 連続性から読みとれること
3.3 微係数と導関数
3.4 関数の増減を読む
CHAPTER 4  変化を集める
4.1 面積をとらえる
4.2 積分する
4.3 積分でとらえる
4.4 微分方程式でとらえる

COLUMN   ランダムな運動に法則を見出す 楠見明弘+藤原敬宏

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